

Banyuls
Domaine de la Rectorie 2022
バニュルス / ドメーヌ・ド・ラ・レクトリー
チョコレートと語らう
南仏の甘口ワイン

南フランスの陽光をたっぷりと浴びたグルナッシュから生まれる、濃密でいて、どこか繊細な甘さ。「バニュルス・レオン・パルセ」は、発酵の途中で高純度のアルコールを加えて発酵を止め、自然な果実の甘みを残す“酒精強化ワイン(フォーティファイドワイン)”です。熟した赤い果実、スパイス、ドライフルーツ──グラスを傾けるたび、豊かな香りがやさしく広がります。

造り手は、バニュルスを代表するワイナリー「ドメーヌ・ド・ラ・レクトリー」。現在はパルセ兄弟が中心となり、曾祖母テレーズ・パルセが愛情を込めて育ててきた古木のブドウを引き継ぎ、丁寧にワイン造りを続けています。かつてパリで育った彼らが選んだのは、家族の想いと土地の個性が息づくこのバニュルスの地。派手さではなく、誠実な手仕事にこだわる姿勢は、ワインの味わいにも表れています。
この「レオン・パルセ」は、果皮とともに3週間以上マセラシオン(果皮浸漬)を行い、1年以上木樽で熟成。グルナッシュ90%、カリニャン10%の絶妙なブレンドが、力強くもバランスの取れた味わいを生み出します。糖漬けの赤い果実やスパイス、カカオのようなニュアンスが感じられ、甘さの中に芯のある余韻が残る1本です。

相性の良いペアリングとして名高いのが、チョコレートを使ったデザート。ビターなカカオとワインの濃厚な甘みが、見事なハーモニーを奏でます。イチジクのタルトやドライフルーツ入りのケーキ、ブルーチーズやフォアグラとも素晴らしい相性を見せ、特別なひとときを彩るデザートワインとして活躍してくれるでしょう。
静かな夜、キャンドルの灯りのもとで。誰かと語らう夜の最後に。このバニュルスが、あなたの記憶にそっと寄り添います。
SPECIFICATIONS

生産者 | ドメーヌ・ド・ラ・レクトリー |
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生産地 | ラングドック |
生産年 | 2022年 |
ぶどう品種 | グルナッシュ・ノワール、カリニャン |
提供温度 | 15-18℃ |
アルコール度数 | 17.5% |
フードペアリング | チョコレートタルト、キャラメルとナッツのアイスクリーム |