

Margaux
Château La Tour de Bessan 2021
マルゴー / シャトー・ラ・トゥール・ド・ベッサン
時を重ねて磨かれた、
マルゴーの情熱。

シャトー・ラ・トゥール・ド・ベッサン──
その名前にある“塔”は、13世紀からこの地を見守る歴史の象徴。
名家たちが行き交ったこの土地は、1972年にボルドーの名士ルシアン・ルルトン氏の手に渡り、1992年には娘のマリー=ロール・ルルトンへと受け継がれました。
マリー=ロール氏は醸造学の知見を持ち、父のもとで培った経験を活かしながら、畑の植え替えや醸造所の刷新など、着実に“今の時代にふさわしいマルゴー”へとシャトーを進化させてきました。
1999年には、人間工学に基づいた新しい醸造施設も完成。家族の情熱と投資が、このシャトーの味わいの根底にあります。

畑は、スーサン、アルサック、カンカック──マルゴーAOCの中でも個性豊かな3つの村にまたがり、ピレネー山脈由来の砂利と粘土が混じる複雑な土壌構成を誇ります。
テロワールに最適な品種と台木を丁寧に選び、2012年からはプティ・ヴェルドも導入。
カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロに、このスパイスのような個性が加わることで、ワインはより立体的に、そして“マルゴーらしい”繊細さと芯の強さを備えています。

もうひとつの美徳は、その環境意識。
HVE3(環境価値認証)やテラ・ヴィティス認証を継続取得し、自然への負荷を最小限に抑えたブドウ栽培と醸造を実践。生物多様性を守り、土地の未来とワインの品質をともに見据える姿勢が、グラスの中に静かに表れます。
複雑で骨格がありながら、どこかしなやかで優美──
それが、シャトー・ラ・トゥール・ド・ベッサンの赤ワイン。
時の流れと人の想いが重なったこの1本は、マルゴーという土地の深さと品格を、静かに語りかけてくれるはずです。
SPECIFICATIONS

生産者 | シャトー・ラ・トゥール・ド・ベッサン |
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生産地 | ボルドー |
生産年 | 2021年 |
ぶどう品種 | メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン |
提供温度 | 18-20℃ |
アルコール度数 | 13.5% |
フードペアリング | 和牛のステーキ、ダークチョコレート、きのこのパイ包み焼き |