ロワール渓谷の自然に包まれた高台に佇む、家族経営のワイナリー「ドメーヌ・ド・ラ・ロシュ・モロー」。5世代にわたりこの土地で受け継がれてきた哲学と、伝統を守りながら磨かれたワイン造り。彼らのセラーは、なんと古い炭鉱跡を活かした洞窟。年間を通して理想的な温度と湿度が保たれ、ワインたちは静かに、ゆっくりと時を重ねていきます。

この一本は、フランスでも数少ない甘口白ワインの一級畑《ショーム》で造られた特別なキュヴェ。完熟のシュナン・ブランを複数回の手摘みで丁寧に選果し、貴腐の恩恵をたっぷり受けた果実だけで仕込まれます。

シェーブルチーズやブルーチーズ、フォアグラのテリーヌ、焼きリンゴ、ドライフルーツ入りのタルトなどと合わせれば、互いの魅力を引き立てあう極上のマリアージュに。パーティの最後、少しだけ静かになったテーブルで。あるいは、一人の夜にキャンドルを灯して。2018年という時を刻んだこのワインが、記憶にそっと寄り添う一杯になります。