

l'Étoile
Domaine de Baud 2023
レトワール / ドメーヌ・ド・ボー
星降る丘で生まれた、
ジュラの白い宝石

フランス東部・スイス国境にほど近い、静かな丘陵地ジュラ地方。
その中でも、ひときわ特別な白ワインが生まれる小さな村があります。
その名も「L’Etoile(レトワール)」──フランス語で“星”を意味するこの地は、シャルドネにとっての聖地とも呼ばれています。
名前の由来は、畑の下から見つかる星型のウミユリの化石や、5つの丘が星のように取り囲む地形から。
この小さなアペラシオンは、総栽培面積わずか70ヘクタール以下という希少な存在で、フランス国内でも見かけることがほとんどありません。
この地で3ヘクタールの畑を所有し、「L’Etoile」を丁寧に手がけているのが、1742年創業のドメーヌ・ボー(Domaine Baud)。

9代続く家族経営の造り手で、若き兄妹が率いる現在のワイナリーは、伝統とサステナビリティの両立を掲げ、「Terra Vitis」認証も取得しています。
そんな彼らが育てるこの白ワインは、まるで山歩きの途中で深呼吸したくなるような、清らかなミネラル感。
グラスから立ちのぼるのは、ナッツのような香ばしさと、ほのかに感じるくるみのニュアンス。
どこか「ドライなのに、心がじんわり潤う」──そんな不思議な余韻を残してくれます。

地元・ジュラ地方の名産であるコンテチーズとの相性は抜群。
ワイナリーでのセラー見学では、このワインとコンテを合わせてテイスティングするのが定番です。
フルーティさだけでは語れない、「大人の白ワイン」。
飲むたびに、心の中にひとつ星が灯るような、そんな気持ちになる一本です。
小さな産地から生まれた、きらめく宝物を、ぜひゆっくりと味わってみてください。
SPECIFICATIONS

生産者 | ドメーヌ・ド・ボー |
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生産地 | ジュラ |
生産年 | 2023年 |
ぶどう品種 | シャルドネ・サヴァニャン |
提供温度 | 8-10℃ |
アルコール度数 | 13% |
フードペアリング | コンテチーズ、舞茸の天ぷら |