“黄金の丘”と称されるブルゴーニュ屈指の白ワインの銘醸地、ピュリニー・モンラッシェ村。ミネラルをたっぷり含んだ石灰質土壌と穏やかな南東向きの斜面が、シャルドネの果実に優雅な香りと骨格をもたらします。
香りはラ・フランスや白い花、アプリコット、ヴァニラ、そしてかすかに蜂蜜のニュアンス。口に含むと、ふくよかさとすっきりとした酸が絶妙なバランスを描き、木樽の香ばしさがやさしく寄り添います。
レモンピールのような余韻が、静かに長く続くのも魅力のひとつです。

そんな味わいを支えるのが、1947年創業のメゾン・ゴワショ。戦後、祖父アンドレ＝マルセルが瓶を集め、ネゴシアンからワインと交換したことから始まった家族経営のメゾンです。父アンドレ＝マリーは1980年代に会社を拡大、そして現在は3代目の兄妹4人がそれぞれの専門性を活かしながら、ブルゴーニュの畑と真摯に向き合っています。

「ワインは投資対象ではなく、飲んで楽しむためのもの」──そんな哲学のもと、彼らは価格や格式にとらわれず、美味しいワインを届けることに喜びを感じています。常に“人の手の温度”が伝わるワインを。MAIAMが選んだのは、そんな温かくも誇り高い造り手の一本です。